写真:Shutterstock
このページでは、「なぜ、私が杜のタイムトライアルを開催することにしたのか」というテーマでお話ししたいと思います。
背景として、私は学生時代に東北学連の学生幹事として、東北インカレや全日本大学女子駅伝などの大会運営に携わっておりました。
同時に日本インカレなどの全国大会にも大会運営スタッフとして関わらせていただいたり、出雲駅伝や大学女子駅伝の東北学連選抜チームスタッフとしても活動させていただきました。
さて、本題ですが「なぜ杜のタイムトライアルを開催することにしたのか」を一言で表しますと、「マラソン・ロードレース・トラックの大会がないから」というシンプルな答えです。
例年ですと、ちょうど2〜3月は東京マラソンをはじめ、多くのマラソン大会が開催される時期です。しかし、2021年は...?
新型コロナウイルスの影響により、前年に引き続きマラソン大会やロードレースの中止が相次いでいます。都道府県対抗駅伝も史上初の中止に。
ランナーのみなさん、陸上競技部に所属しているみなさんが常に自分自身に挑戦し、トレーニングに励んでいるというのに、新型コロナウイルスによってパフォーマンスを発揮する場所を奪われています。
私も大会運営に携わっていたため、それぞれの大会を運営してくださる方の心情を理解しているつもりです。大会を中止・延期にする背景には、みなさんの安全を第一に優先し、それぞれの主催者が苦渋の決断をしているはずです。
きっと大会を中止・参加者に返金を行うことで、赤字を抱えてしまった主催者も少なくないと思います。
私はそんななかでも、「レースが開催できる方法・感染対策をしっかりと施したうえで、ランナーがこれまでのトレーニングの成果を発揮できる場所を作りたい」と考えており、その想いだけでここまで進んできました。
写真:Shutterstock
元旦の恒例行事である駅伝大会や日本選手権、クイーンズ駅伝、全日本大学女子駅伝などに関しましては、現地での観戦を控えてもらうように呼びかけたうえで競技が実施されています。
大人数が一斉にスタート地点に集結するマラソン大会は開催できなくても、「少人数で開催される駅伝やトラック競技なら開催を実行できるのでは?」という着想から、2月の寒い時期ではありますが、トラックレースを開催することにいたしました。
私たちも本大会を開催するのは初めてで、きっと至らぬ点があると思います。
きっとご批判や、お叱りもあるでしょう。
こちらの状況を包み隠さずにぶっちゃけますと、2021年の1月10日の段階で大会運営スタッフはたった2名しかいません。
2月は気温が低く、雪が降る季節でもあるため、トラックレースに適していない時期だということも重々理解しています。
それでも、「ランナーのみなさんが日頃のトレーニングの成果を発揮できる場所を作りたい」という理念を共通の目標とし、毎日大会が開催できるよう準備を進めているところです。
最近では、私たちの想いに共感していただける方が一定数いらっしゃって、「協力したいです!」と手を挙げていただける方まで現れてくれています。
岩沼市陸上競技協会 さま、岩沼市陸上競技場 さま をはじめ、多くの方のご支援いただいております。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
写真:Shutterstock
2021年1月7日の段階の情報では、2021年の5月には仙台国際ハーフマラソンも開催する予定となっており、夏には東京オリンピックの開催を控えています。
本大会を開催することにより、本大会が全国のスポーツイベント主催者の追い風となれば嬉しく思います。
最後となりますが、そうは言っても新型コロナウイルスの感染者が日に日に増えております。
ぜひ、あなたの命とあなたにとって大切な方の命を守るためにも、それぞれが感染対策をしっかりと行いましょう。
みなさまの健康と安全を心よりお祈りしております。
2021年1月10日
杜のタイムトライアル
大会実行委員会 会長 菊地 篤